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公園の秘密


女子校生の三瀬さんは、日々の退屈な日常に気だるさを隠せずにいて、最近○×公園に不審者が出没するから気をつけてという友だちの忠告にも、
帰り道だしと、意に介さぬとばかりにアンニュイな面持ちで家路に着く。

そんな道すがら、件の公園を通る途中、後ろから彼女に声がかかる。
「そこのお嬢さん」
三瀬さんはドキリとして振り返ると、目の前には一人の青年が土下座をしているではないか。
その姿は、ジャケットにネクタイと一見普通の格好だが、目にはハチマキのような細いマスク、そして下半身はトランクス一枚…。
彼女は確信する。不審者が出たと。
して、不審者は尚も土下座のままで彼女に懇願をする。
曰く「僕の股間を踏んで頂けないでしょうか!?」
一瞬、頭が真っ白になる彼女だが、やがて不審者に哀れみを感じたのか、三瀬さんはそれを了承して、不審者と二人で公衆トイレに向かうのだった。
その扉がまるで、日常を破る入り口であるかのように。
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